Webサイトやアプリの開発などに関わる業種の一つであり、非常に需要が高まっているUI・UXデザイナー。ただデザインをするだけでなく、サービスとデザインをつなぐ掛け橋として非常に需要が高まっています。
最近では特にweb系ブームということもあり、デザイナーの中でもより上流のUI/UXデザイナーを目指す方がとても増えています。
ただそう簡単になれるわけでもないのがUI/UXデザイナーです。ただ単に見た目を作るwebデザインのスキルだけではなく、施策めんの知識やUIの専門知識がかなり必要になります。
でも、そんなこと言ってられない!できる限り早くUI/UXデザイナーになりたいんだ!という方も多いかと思います。(実際僕もそうでした…)
そういった方のために本記事では、最速でUI・UXデザイナーへの転職を目指す方向けに、完全スピード重視の勉強フローをご紹介します。
※これは完全に自己流になります。あくまで個人の考え方であることをお忘れなく。

とにかく早くUI/UXデザイナーになりたいよ!!どんな方法が一番効率がいいのか知りたいよ!
UI/UXデザイナーの勉強に関してはまだまだ情報が少なくて、片っ端からやっていくと膨大な時間がかかってしまうんだ!未経験からUI/UXデザイナーになった僕の経験を元に、最速の勉強フローを紹介するよ!

じっくり勉強したい方はこちらもどうぞ
-
-
【徹底解説】UI/UXデザイナーになるための超具体的な勉強方法と勉強時間
続きを見る
最速でUI/UXデザイナーになるための勉強の考え方

最近非常にニーズが高いUI/UXデザイナーですが、web系の中でも専門職であり、就職や転職が簡単ではないのも事実です。似た職種でweb制作デザイナー(いわゆるwebページを作る仕事)がありますが、比較すると難易度はUI/UXデザイナーの方が数段高いと思います。
だからと言って、未経験からUI/UXデザイナーを目指すのは不可能ではありません。
本章ではまず、最速でUI/UXデザイナーになるための勉強の考え方をお教えします。
結論として、最速でUI/UXデザイナーになるためには「会社にUI/UXデザイナーとして入社すること」だけを目標としてください。
期間としては転職活動込みで3ヶ月を目指します。
最速(3ヶ月)でUI/UXデザイナーになるために、この勉強フローでは以下の項目に時間をかけません。
- サービスにおけるUX(施策)周りの知識固め
- デザインツールの細かい使い方の学習(コンポーネント管理など)
- 複数のサイトやサービスのトレース
- フロントエンド(プログラミング)の学習
とはいえ、正直かなりきついスケジュールです。UI/UXデザイナーはあまりにも必要な知識が多く、網羅的にこなそうと思うと確実に1年はかかります。
だからこそ、3ヶ月というのは「会社にUI/UXデザイナーとして入社すること」だけを目標とした最短スケジュールです。
とても当たり前のことを言っているようにも思えますが、考え方として、「UI/UXデザイナーとして成長しよう」とか「基礎知識をなるべくつけよう」とかの感情を切り捨てることが必要です。
勉強期間の3ヶ月は採用されるためだけのリソースで、あくまでも会社に入ってから個人での成長を目指すという感じですね。
これには賛否両論あると思います。会社に迷惑をかけてしまうなどですね。ですが個人的にはとてもありな選択肢だと思います。そもそも現場に入らないと成長しないことがほとんどです。現場に入って成長して会社にスキルで還元できれば誰も文句は言いません。
会社に入ってからのことは置いておいて、とにかく3ヶ月で「UI/UXデザイナー」として会社に入るまでのことに集中してください。
それでは具体的な勉強に移ります。
基礎勉強編:2週間
どれだけ時間をかけたくないからと言っても、UI/UXという分野の中で基礎勉強は必須です。いわばルールのようなものです。
基礎知識の勉強は2週間で終わらせましょう。
スピード重視の勉強なので、1から10まで知識を頭に入れている時間はありません。ここでは時間をなるべくかけずに最低限の知識のみ学習します。
書籍を1冊ささっと読む:1週間
最低限の正しい知識を得るのに最適なのはやはり書籍です。ここで重要なのが「ささっと」読むこと。
全て理解しようとせず、なんとなくルールを理解するつもりで時間をかけずに読んでください。
選ぶ書籍としては、UI/UXの知識が広く網羅的に学べる本がいいです。具体的にはこの辺りの中から1冊選んでください。
Human Interface Guidelinesを読む:1週間

残りの1週間で会社が公開しているデザインガイドラインを読みましょう。ここではHuman Interface Guidelinesを読むのがいいと思います。
Human Interface Guidelines(https://developer.apple.com/design/human-interface-guidelines/)とは、Appleが出しているデザインガイドラインです。一般的にフラットデザインとよばれるデザイン手法です。
なぜ読む必要があるのかというと、世に出ている大半のアプリやサービスはこのガイドラインが基盤になっていると言っても過言ではないからです。なので基礎固めには持ってこいというわけです。全部細かく読み込むというよりは、ざっくりと内容を把握することが大切です。全部英語ですが翻訳などしてなんとか頑張りましょう!
以上で基礎勉強編は終了です。二週間とかなり特急スケジュールですが、時間に余裕がある方は1ヶ月かけるなどしてももちろん大丈夫です。
次の章からは実際に手を動かしてアウトプットしていきます。
実践勉強編:2週間

ある程度基礎勉強をしたら、いよいよ手を動かしていきましょう。実践勉強編では、デザインツールを使って好きなサービスを一つトレースします。
こちらも期間は2週間を設定しています。
使うデザインソフトは
- 特にこだわりがない方→figma
- Adobeに慣れている方→XD
から決めればokです。競合としてもう一つSketchというソフトがありますが、個人的に初心者の方には上記2つどちらかがいいと思います。企業などでの汎用性も抜群です。
デザインソフトを決めたら、早速自分の好きなサービスをトレースしましょう。
デザインツールを一から覚える時間はないので、トレースしながらデザインソフトの使い方に慣れていってください。Adobe系ソフトなどのデザインソフトを使ったことがある方であれば、基本操作はそこまで詰まることなくこなせると思います。
トレースする際意識して欲しいのが、「なぜこのデザインになったのか」ということです。
私たちが日々目にしているサービスのデザインは、様々な方向から考え出されてできています。「なんでこの画像を使っているのか」「なんでこの文言なのか」などを考えながらトレースすることで、UX面の施策的な考え方が多少でも養われます。
あとはできる限り全ての画面をトレースしてください。細かい導線なども含めて全てです。
- Topページ
- Aboutページ
- 検索結果ページ
- 商品詳細ページ
- ログインページ
などですね。
Figmaの操作や考え方についてはこちらの記事がとても参考になります!

全て作ることで、それぞれの画面の役割と必要性が見えてくると思います。自分が作品を作る場面でも、どの画面がどんな風に必要なのか分かりやすくなると思います。
サービスのトレースが終了したら実践勉強編は終了です。正直このフェーズはスケジュール的にかなりきついと思います。デザインツールの使い方からトレースまでを2週間で終わらせているので、、、
とはいえここまでやれば、「自分の作品がとりあえずは作れる」という状態にはなっているはずです。次のフェーズではいよいよポートフォリオを作っていきます。
ポートフォリオ制作編:1ヶ月

勉強フェーズは終了して、自分の作品であるポートフォリオ作りに移りましょう。
期間にして1ヶ月を設定しています。
「ポートフォリオ」と聞くとハードルが高く身構えてしまうかもしれませんが、そこまで心配しなくてOKです。1ヶ月で自分のサービスを1つ、もしくは2つ作りましょう。サービスの規模によって作る数は変えていいと思います。
サービス決め:1週間
まずはサービスを決めましょう。
ここで出てくるのが「サービスが思いつかない問題」です。
そういう場合は自分の悩みから考えるのが一番いいです。
自分が悩んでいることを解決できるようなサービスを考えましょう。自分が悩んでいることは、多くの人も悩んでいる可能性が非常に高いです。もちろん小さい悩みでもOKです。
サービス決めは時間が取られてしまいがちなので、1週間ほどで決めてしまうのがいいと思います。
サービス設計:1週間

サービスが決まったら、実際に設計を考えていきましょう。基礎勉強編で勉強したカスタマージャーニーやペルソナ設計、プロトタイピングをしていきます。ここも最初は全くわからないと思いますが頑張りどころです。事例を調べたらいくらでも出てくるので、できる範囲で作り上げましょう。
「この段階必要?」と思われるかもしれませんが、この段階をすっ飛ばしてUIを作っているポートフォリオを非常によく見ます。
しかし企業は採用においてUXの部分も非常に重視しています。
多くの人が見た目(UI)だけに時間をかけてしまっているので、差別化を測れるチャンスです。
UI設計:1週間

サービス設計が終わったら、作ったプロトタイプから実際ユーザーが目にするUIに落とし込んでいきます。プロトタイプをまだ作っていない方は必ず作っておいてください。プロトタイプを作っていないとUIを作る過程で露頭に迷い、逆に時間を消費することになります。
ここではユーザーにとって心地いいデザイン・導線・文言になるように心がけてください。必ず迷うと思うので、その時は必ずカスタマージャーニーやペルソナに立ち戻りましょう。
こうしてPDCAを回してサービスを完成させましょう。
ポートフォリオとしてプレゼンできるようにする:1週間
サービスが完成したら、ポートフォリオとしての見せ方を考えます。一番いいのはポートフォリオサイトを作ってそこに掲載することです。
ただ時間がない方やそれがめんどくさい方が多いと思うので、今回の場合使っているデザインソフトでポートフォリオを仕上げましょう。
画像+紙でのポートフォリオが一番手っ取り早いと思います。自分がプレゼンできるようにA4などのサイズでまとめていきます。
想像ができないと思うので、しっかりと調べて他のデザイナーの方のポートフォリオをチェックしておきましょう。(他の方のポートフォリオが凄すぎて多分落ち込むと思いますが気にしないでください)
モックアップなど使ってそれっぽくしていきましょう。

急にそれっぽくなった!
仕上げの部分は特に時間をかけてしまいがちなので、70点を目指してください。100点を目指そうとするといくら時間があっても足りません。
ここまで来た方、本当にお疲れ様でした。ここまでくれば就活を残すのみです。
じっくり勉強したい方はこちらもどうぞ
-
-
【徹底解説】UI/UXデザイナーになるための超具体的な勉強方法と勉強時間
続きを見る
就活・転職活動編:1ヶ月

最後は就活です!!
このフェーズは勉強ではないので、あまり参考にならないかもしれませんが一応書いておきます。
個人差ですが、僕の場合1ヶ月で終了しました。
ここで問題になるのがおそらく「どのリクルート系サービスを使うか」だと思います。
僕の場合はWantedlyを使いました!
選んだ理由としては
- 良質なベンチャーが多い
- UI/UXデザイナーの募集が多い
- 「話を聞く」というラフな面接システム
などがあります。
ただ他にもWantedlyのようなサービスはあるのでそこは自分の好きなものを選べばOKです。
採用で注意すべきポイントは3つあります。
- 未経験者OKの募集には応募しない
- 年収アップは狙わない
- 会社の雰囲気をしっかり確認
特に未経験OKの募集は個人的にお勧めしません。結果的に別の仕事をさせられたり、レベル的に低いものが相対的に多いからです。
もちろん中には良質な募集もあるとは思いますが、かなり少ないと思います。
なので、経験年数1〜2年以上などの経験者向けの募集を狙っていくといいと思います。実際に実務経験がなくても選考に進めるケースは多いにあります。(嘘をつくのはもちろんNG)
実際僕もそうで、実務経験3年以上の会社から内定をもらえました。
やっぱりその方がレベルの高い環境に身を置ける可能性が高いですね。もちろん一概にそれがいいとはいえないのでご判断はお任せします!
とにかく興味がある会社にはどんどん応募しましょう!内定をもらえる可能性はかなり高いので数をしっかり打ちましょう。「ここにいきたい!」と明確な希望がある方は別ですが、就職活動も終わりがない世界です。。内定をもらったあとでも、「こっちの会社もいいな、、、」となって終えられないことはよくあります。
なのでここでもベストを狙う必要はないと思います。
どの会社に行くかももちろん大切なことですが、個人的にはそれ以上に「いかに早くUI/UXデザイナーとして1人前になれるか」の方が大切な気もします。
1人前になってからでも十分に憧れの会社への転職は狙えますしね。
内定が貰えたら晴れてUI/UXデザイナーの仲間入りです!入社後はもちろん大変だと思いますが、自己流で勉強するよりも確実に爆速で成長ができます。最初は誰しもできないものです。安心して慣れていきましょう!!
まとめ
いかがだったでしょうか?
Webサイトやアプリの開発などに関わる業種の一つであり、非常に需要が高まっているUI・UXデザイナーですが、勉強はやはり楽ではありません。
まだ情報がとても少ない分野のため、現状僕が考えられる最速の勉強フローについて解説していきました。
上記をまとめると、
- 本やHIGで基礎勉強:2週間
- デザインツールを使って好きなサービスをトレース:2週間
- 70点を目指したポートフォリオ:1ヶ月
- ベストを狙わない転職活動:1ヶ月
こんな感じですね。
ただ、これあくまで個人的な裁量の部分がかなり多いです。1ヶ月でできる方もいれば、半年以上かかる方も全然いると思います。
なので、自分のペースでやることを忘れずに頑張ってください!
最初にも書きましたが、この勉強フローで大切なことは、「会社にUI/UXデザイナーとして入社すること」です。
勉強のための勉強は極力なしにして、なるべく早く就職できることを狙っていきましょう。
みなさんがUI/UXデザイナーになれることを心から応援しています!!
Twitterにてご質問やご相談など無料で承っております。是非フォローください!