Webサイトやアプリの開発などに関わる業種の一つであり、非常に需要が高まっているUI/UXデザイナー。
2022年現在、UI/UXデザイナーは非常に求められているにも関わらず人手不足の傾向にあり、これからもどんどん需要は高まっていくでしょう。

最近話題のUI/UXデザイナーって実際どんな仕事なんだ?未経験からの転職とかも可能なのかな?
UI/UXデザイナーは最近web業界でもとても需要が高い仕事なんだ!現役でUI/UXデザイナーをしている僕が詳しく解説していくよ!

本記事では、UI/UXデザイナーとはどんな仕事なのか、webデザイナーとの違い、収入面など細かく解説していきます。UI・UXデザイナーの業務内容や、転職に向けての具体的な行動手順について紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
UI/UXデザイナーとは?


そもそもUI/UXデザイナーってなんなのさ!?
そもそもUI/UXとはなんなのか?
まずUIとはユーザーインターフェイス(User Interface)の略称で、サービスの中でユーザーが触れるもの全てを指します。皆さんがwebサービスを使う際のボタンやアイコン、バナー、その構成も含め全てを指します。
つまり、サービスを作る際にユーザーが触れるものを作る人がUIデザイナーの役割になります。UIデザイナーは、「ユーザーとサービスとの接触を円滑にすること」や「ユーザーが目的を達成するための最適なデザイン」を実現するのが仕事です。
それに対しUXはユーザーエクスペリエンスの略称で、ユーザーがサービスに触れた時に得られる体験や体感のことを指す言葉です。ユーザーが直接目にするデザインだけでなく、サービス設計から深く関わります。
UXデザイナーはサービス自体の体験を設計して、最適な形でユーザーに届ける仕事です。主に見た目を作るUIデザイナーに対して、UXデザイナーは体験を作ります。
UI/UXデザイナーはそれらを総称したものです。UI/UXデザイナーとして同じ業種である会社もあれば、UIデザイナーとUXデザイナーが分かれている会社もあります。
UI/UXデザイナーの業務内容
UIデザイナー
上記でも触れましたが、UIデザイナーはユーザーがサービスを通して見るすべての情報を作る仕事です。基本的にはデザインツールを使って、PMやマネージャーなどとコミュニケーションをとりながらサービスの見た目に関わる部分を作っていきます。
目的に合わせてデザインとして具現化する仕事です。その過程の調査や設計段階も業務に含まれます。
UXデザイナー
UXデザイナーの仕事はかなり多岐にわたります。まずユーザーインタビューやSEO、テスト実施、マーケティング、サイト解析などの調査段階があります。またその調査から、サービスを作るためのプロトタイプ設計やワイヤーフレームを作るのもUXデザイナーの仕事です。
UIデザイナーのように最終的な見た目を作ることは少なく、サービスとユーザーを繋げるための施策を考える仕事です。
個人的な意見ですが、UIデザイナーの方が一般的にイメージする「UI/UXデザイナー」に近いとは思います。手を動かして見た目を作っていくような職種です。UXデザイナーはもっと川上である施策側の業務も多く、サービス設計そのものをしていくというイメージです。
UI/UXデザイナーとwebデザイナーとの違いは?

よく聞かれるのが「webデザイナー」と「UI/UXデザイナー」との違い。
まず明確な違いというのはありません。大枠で言うとUI/UXデザイナーもwebデザイナーの一種ともいえます。
ただ、一般的に言われるwebデザイナーは会社のコーポレートサイトやLP(ランディングページ)を作ったり「webサイト」を作るお仕事として使われることが多いです。それに対しUI/UXデザイナーは広い意味でサービス自体を作るのが仕事です。
ざっくりですが、
Webサイトを扱うのがwebデザイナー
サービスを扱うのがUI/UXデザイナー
という考え方でいいかとおもいます。
また考え方にもよりますが、UI/UXデザイナーは試作段階からサービスに関わるため上流の職種と考えられることが多いです。
UI/UXデザイナーに必要なスキル

web業界で引っ張りだこのUI/UXデザイナー。しかしまだ新しい職種ということもあり情報が少ないのも事実です。
この章ではUI/UXデザイナーに必要な3つのスキルをご紹介します。
デザインツールを扱えるスキル
UI/UXデザイナーがデザインを作る時に使うのがデザインツールです。
UI/UXデザイナーにとってデザインツールを扱えるスキルは必須条件です。最も重要なスキルと言ってもいいかもしれません。
具体的には
・Adobe XD
・Figma
・Sketch
・Adobe illustration
・Adobe Photoshop
あたりです。
もちろん全部使えるに越したことはないですが、少なくともデザインカンプ制作ソフトである
・Adobe XD
・Figma
・Sketch
のどれかは使えるようにしておいたほうがいいです。
コミュニケーションスキル
UI/UXデザイナーにはもちろんコミュニケーションスキルも必須になります。
UI/UXデザイナーは割と手を動かす仕事だと思われがちですが、実はとてもコミュニケーション能力が問われる仕事です。特にUXの面ではたくさんの分野の方とコミュニケーションをとって、自分の意見を明確にわかりやすく伝えることが必要になります。
どんどん人とコミュニケーションをとりながらデザインを実現させていくのもUI/UXデザイナーの仕事です。
ブランディングやリサーチなどサービス施策面のスキル
UI/UXデザイナーはサービス設計に関わる上流のポジションです。
サービスのことを深くまで理解し、ユーザーを分析した上でのデザインが必須になります。
そのため、ブランディングやユーザーリサーチなどの施策周りの専門知識があると確実に役に立ちます。
UI/UXデザイナーの年収はいくら?

UI/UXデザイナーの平均年収は593万円。月給にして49万円です。サラリーマンの平均年収が400万円前後なのを考えると、非常に高い水準であることがわかります。実際にUI/UXデザイナーとして働いている体感でもこのくらいかなと思います。
サービス施策からの観点が身につくため、起業したりスタートアップで役員になったりする方も多いです。そうなった場合年収1000万円越えも視野に入りますね。
UI/UXデザイナーに転職を目指すには?

UI/UXデザイナーは前述した通り需要が非常に高まっており、給料面も魅力的な職種です。
しかし、未経験からの転職は簡単ではありません。先に述べたような専門的なスキルが必要になると同時に、比較的上流のポジションのため未経験ではハードルが高い現状があります。
では0から目指すためにはどうすればいいのか?
具体的には
・強いポートフォリオを作る
・UI知識を蓄える
・資格取得
があるかと思います。
詳しくはこちらで説明しています。
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未経験からUI/UXデザイナーへの転職は可能?業務内容や必要なスキルも解説!
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強いポートフォリオを作る
未経験からのデザイナー転職はポートフォリオが本当に重要になってきます。
特にUI/UXデザイナーには強いポートフォリオが必要です。webデザイナーのようにサイトをデザインしてポートフォリオにするだけではなく、仮想でいいのでサービス自体を作りあげましょう。
サービスの構想段階からリサーチ、それを経てUIに落とし込めているといいですね。
いずれにしても他のデザイナーに比べて求められるスキルの幅が広いため、ポートフォリオのレベルは高いと思います。
未経験からのUI/UXデザイナーを目指す方は勉強はほどほどにして、ポートフォリオ作りに時間をかけることをおすすめします。
UI知識を蓄える
UI知識を蓄えることはUI/UXの領域において非常に重要です。UIの作業をする際、自分の引き出しがないとその都度頻繁に調査する作業が発生します。
UIの知識は自分のデザインの引き出しを増やしてくれ、最適な選択ができるようになるための勉強です。
具体的な勉強方法としては本での勉強がおすすめです。おすすめの本はこちらです。
資格を取る
上記の2つに比べると優先度は下がりますが、
ウェブデザイン技能検定
人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度
ユニバーサルデザインコーディネーター認定資格
これらの資格をとっておくと転職時有利に働くことともあります。ただ資格取得に時間もかかるため、取得を目指すのはポートフォリオが完成していて、もうやることがない人などでいいと思います。
人間中心設計(HCD)専門家資格認定制度は持っているとかなり大きなリーチになりますが、残念ながらwebサービス関連の実務経験がないと資格取得ができません。
以上3つ挙げましたが、最も重要なのはポートフォリオだと思います。非常に時間も労力もかかりますが、諦めず頑張って完成させてほしいです。
まとめ

今後もweb系業界は発展を続け、それと同時にUI/UXデザイナーは需要が増え続けると予想されます。
他のweb系デザイナーに比べてUI/UXデザイナーはサービスに近い距離で関わることができ、とても魅力的な職業です。
未経験からの転職で考えるとハードルは高いですが、しっかりとした準備があれば不可能ではありません。
実際僕自身未経験からUI/UXデザイナーに転職しました。
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